いよココロザシ大学のシーボーンアート教室に参加させていただきました。シーボーンアートについては昔から知っていたけれど、今回が初めての挑戦です。
会場の「ゆらり内海」は宇和島の自宅からは車で30分ほどです。私たちは高まるうれしさに、はやる心を抑えながら会場に向かいました。会場に着くと、すでに先生はじめスタッフの方たちが準備を終えていました。椅子が並べられたテーブルには新聞紙が広げられ、その上にはそれぞれの受講者ごとに、ヒオウギ貝や海岸で集められた貝殻、ガラス片などが用意されています。
そして傍らの棚には、貝殻からアートに変身した海の妖精たちが、今また、生き返ったように輝いていました。
講師は地元・愛南町(旧内海村)の大石博美先生です。大石先生はヒオウギ貝の養殖を営むかたわら、「ゆらり内海」の2階でシーボーンアート教室を主宰されていて、海岸の清掃活動もされているということでした。
いよいよこれから制作です。海の温かさを思いながら貝殻を使って、その海で仕事をしている人たちへの尊敬を込めて、制作していこう。
貝殻やガラス、さらにタイのうろこなどを、時間をかけてペットボトルに貼り付けて形をつくるのですが、できあがるにつれて参加者一人一人の個性が反映されていきます。私は制作しながら、母のような海の温かさを思い浮かべ、私たち人間は、そのような大きな存在によって生かされていると感じていました。
海辺の貝殻や、捨てられて角がとれたガラス片などが作品になっていくことで、海のエコロジーとのつながりも生まれてきました。ときどき、大石先生にアドバイスをいただきながら、作品を完成させることができ、すてきな時間を過ごすことができました。
今回、このような授業をコーディネートしてくださったMコーディネータ−、大石先生、スタッフの皆様、どうもありがとうございました。シーボーンアート、とても魅力的でした。(報告=入江早百合)