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ジオパークとは自然に恵まれた大地とそこで営まれる生活や文化を結びつけた大きな一つの公園です。

地元に近い西予市であることと、稲作文化の歴史や西予市の自然について学びたいこともあり参加させていただきまいた。今回体験したのは主に古墳見学の午前の部と稲わらアートの午後の部です。

午前の部では集合場所である岩城集会所から笠置峠古墳まで歩き、道中は西予市役所で遺跡調査を行っている高木先生から遍路道でもあった地元の歴史やお話を聞きながらハイキングを楽しみました。

笠置峠古墳に到着すると、そこはこの地域で最大規模の前方後円墳でその形状や使われている石材などから、作られた当時の勢力や技術など伺えられます。また、上部に展示されている石室はレプリカで本物は保存の為レプリカの下にあるそうです。

次は笠置峠古墳からナルタキ古墳群まで向かいました。この辺りには水辺が多く観音瀧などの名所もあり、綺麗な水の流れる小川に沿って登った先の杉林に古墳群がありました。

この古墳には入口があり中に入れるものもあります。一人の王を埋葬した笠置峠古墳とは違い石室内部は何度も開け閉めされ複数の人が入れられていて、遺体が無造作に扱われることもあったそうです。

当時の人々にとってあの世とは古墳内部の石室であり、入口にある石畳はその境目に当たると考えられていました。

ナルタキ古墳群を後にして石城集会所でお昼ご飯をご馳走になりました。地元の「のぎく」の皆さんに作って頂いた古代米おにぎりや味噌汁と漬物、大好きな黒いお米の味が忘れられませんでした。

午後の部は稲わらクラフト体験とそれを用いた巨大マンモス作りです。稲わらクラフトの縄は上手に出来ませんでしたが、巨大マンモスの一部となるわらの束は時間の経過を忘れるくらい楽しく出来ました。

古墳や古代米そして稲わらと古代からの歴史と文化を満喫できる体験になりました。
【池田茂史】



稲作が生んだ太古のロマン〜四国西予ジオパーク〜
開催日:2014年3月8日9時0分
  • 企業名:西予市ジオパーク推進室
  • 受付期間:2014年2月19日 12時 〜 2014年3月5日 17時
  • 定員:15名
  • 参加対象:どなたでも可
  • 授業料:実費(500円/1人 [昼食代])
  • 関連リンク1:四国西予ジオパーク
  • 準備物:運動靴など山道が歩ける、また、わら(藁)を用いたマンモス像の部材作りができる運動しやすく汚れても良い服装。タオル、水筒。雨天の場合は雨具。
  • 集合・受付場所は西予市宇和町岩木集会所です。
    JR伊予石城(いわき)駅より、山(北)の方角に水田の道を300mほど入ったところにあります。

ディスカバー 『大地の公園ジオパーク!』  〜四国西予ジオパーク〜

 ジオパークは今世紀初めヨーロッパで生まれ、ロック(Rock)、グリーン(Green)、カフェ(Café)の3層構造を抱合した大地の公園です。

 「Rock」は地質や地形、河川など大地そのもの(1階)。「Green」はRockの上に息づく動植物や里山・里海等の自然(2階)。「Café」はGreenの上で人間が営む生活、そこから生まれてきたさまざまな文化(3階)。これら3つを結び付けたものをジオパークと呼び、『四国西予ジオパーク』は昨年9月、日本ジオパーク委員会より認定されました。

 この授業は産声を上げた四国西予ジオパークのうち、稲作に適した自然環境を利用して人々が暮らし、活動してきた肱川最上流部の宇和盆地が教室です。

 午前の部では、4世紀初頭に築造された四国西南地域で最古、最大規模の笠置峠古墳(前方後円墳)をはじめとする古墳群を見学します。笠置峠古墳の規模の大きさからこの地が豊かな土地であったことが推測されます。笠置峠古墳には日本で最初の産科女医・お稲さん(シーボルトの娘)も歩いた街道を散策しながら往復します(高木邦宏先生)。

 昼食(材料代実費500円)は地元の「のぎく」の皆さんの宇和米と古代米を用いた食事を頂きます。

 午後の部では、私達の生活のすみずみまで利用されてきた「稲わら文化」がテーマです。「わらぐろ」、稲クラフトの見学(上甲 清先生)、そして4月初めに完成する稲わらアートのマンモス作り(先生:愛媛アグリクラフト〜お稲〜の皆さん)を体験します(完成したら見に行ってね!)。

 肱川最上流部の宇和盆地の自然、人、稲作文化をゆったりと楽しみ、ふる里に誇りを持ち、守り、未来に伝えていく活動をしている地元の皆さんと交流する授業です。

【授業の流れ】
 8:50〜9:00   集合・受付【西予市宇和町岩木集会所】
 9:00〜12:30  午前の部
12:30〜13:30  昼食
13:30〜15:30  午後の部
15:30〜15:45  感想・伝えたいことなど
15:45         終了

この授業の開催は終了しました。

先生:高木邦宏
西予市教育委員会 文化体育振興課 係長
1974年、長崎県島原市生。愛媛大学で考古学を専攻、1998年から宇和町役場、西予市役所に勤務し、遺跡の調査や整備、活用を担当。西予市が進める「古代ロマンの里構想」では、笠置峠古墳やナルタキ古墳群などの遺跡やシーボルトの娘楠本イネも歩いたと伝わる笠置街道、地域の文化遺産や自然遺産をつないだ里づくりに、たくさんの方々の力をお借りしながら取り組んでいます。

先生:上甲清
宇和わらぐろの会会長
宇和の稲刈り後の水田風景だった「わらぐろ(脱穀後のわら(藁)を乾燥貯蔵する家型の積みわら)」を未来に伝えるため、平成14年『宇和わらぐろの会』を発足、会長に就任。以後、今日まで、わらぐろの製作、作り方の指導等を通じて、「わらぐろ風景」が絶えないよう頑張っています。

先生:愛媛アグリクラフト―お稲―

コーディネーター:山田一茂
授業コーディネーター(WONDEREHIME)
終のすみかを郷里内子町に決め、45年ぶりに愛媛にUターン。 農水省の農業研究所に勤務していました。 茨城県のつくば市で、3.11に遭遇。 以来、企業が取り組んでいるBCPをもじって、地域社会(集落)CPに関心を持っています。

コーディネーター:宮本幹江
授業コーディネーター(WONDER EHIME)
大洲の山の中で生まれ育ち、東京で30年ほど編集の仕事をしたあと、2010年5月に再び大洲の実家へ。東京では編集の仕事を地域づくりに活かす活動をしていましたが、愛媛(四国)でも同様のことをしたいと考えています!

今回の教室:西予市岩木集会所
住所:愛媛県西予市宇和町岩木777
TEL:
行き方アクセス: