12月6日木曜日18時30分。いよココロザシ大学にて。愛媛県出身の映画監督、冨永昌敬さんを講師に招いた「映画監督の冨永センパイに、質問100本ノック!」が開催された。
この日、私は通常通りの平日をこなしていたはずだった、しかし、通常ではなかった。朝からずっと授業のことが気になっていた。
いや、11月22日、この授業がHPに掲載された日から、脳みその3分の1は「冨永監督に会える!」だったのだ。仕事で頼まれ事があっても「知るもんか」と言ってしまいそうなくらい。
ほぼ定刻に授業がスタートした。冨永監督の横には現在、松山で取材中の真利子哲也監督も。「質問100本ノック!」と銘打たれたこの授業、止まらなかった。始まってみるとノックを受けるはずの冨永監督から10000本ノックのような勢いのトークだった。それは受け取りやすく、深いノック。東京で映画制作に取り組んでいる、お二人だからこその映画業界の生の声だった。
授業は進み、愛媛で映画を作ることについて。脚本に「とある都市」と書いた場合、ほとんどの映画が東京で作られる現在、「都市」は松山を指していたとしても、様々な事情から東京に近い地方都市で撮影されることが多いという。それを受け入れるのか、受け入れないのか。愛媛(地方)出身で、東京(中央)で映画を撮る冨永監督。東京(中央)出身で、松山(地方)で映画を撮ろうとしている真利子監督。
もっと言うなら、当日、音響のサポートで来ていた愛媛(地方)出身で愛媛(地方)産の映画を撮るヒメブタの会、森監督。それぞれの映画制作に対する思いが聞け、日本の映画界の新しい道筋が見えた素敵な授業だった。
偉大な先輩方の話を生で聞け、さらにファンになった。誠に失礼ながら、追いつきたい、できれば追い越したい。と思ってしまった僕は、飛島芳一やヒバリのように新しい男に生まれ変わったのだ。と思っている。
【授業報告:ヒメブタの会 ヤマウチケンジ】