「八幡浜みかん《きわみ》カフェ」の授業に参加しました。
今回の講師の浜田善純さんは、年間約100tものみかんを生産されているそうです。日の丸みかんの市場での評価は、かなり前から日本一だったと思いますが、他県の消費者にも日の丸みかんブランドを浸透させようとジュース事業を立ち上げられました。
「きわみ」ジュースを試飲させていただくと、一口目はその甘さに驚きました。説明をうかがって飲みすすめると、自然な香りや後口のよさがわかりました。えぐみやきつい香りが出ないように、製品率は低くても、内皮まで取り除いてからしぼるシトラスマスター方式を採用して、素材の味を最大限活かしています。1本\1260というジュースにしては高めの価格設定にもかかわらず、年間2万本を売り上げる大ヒット商品になりました。
ジュース作り、パッケージ、プロモーションに力を入れても、それぞれ専門家の力を借りて、発送作業だけ畑仕事の合間にできるシステムにしています。また、販売店やお客様との新たな人間関係も生まれ、農家だけやっているときよりも人とのつながりが大事だと実感する場面が多かったとおっしゃっていました。しかし、それは、もともと浜田さんにみかんと、身近な人や八幡浜という自分が住んでいる地域に対する愛情があったからだと実感しました。
最後に、学生パティシエ坂井善充さんによるスイーツを食べました。マフィンとケーキ(ゼリー、ムース、生クリームの3層)でしたが、皮は使わずに「きわみ」ジュースとみかんの果肉を使っていました。ケーキには砂糖を全く使わず、みかんだけで甘みを出したそうです。どちらもとてもおいしかったです。
これからの生活に生かす言葉をたくさんいただいて、心が熱くなる授業でした。
【報告:山中 美佳】