今回、いよココロザシ大学を知るきっかけとなったのは、先生の側で参加している八塚奈穂子さんのお店に行った時のことだった。知り合った皮細工師に、自分が刀鍛冶の傍ら彫金や七宝もしていることを話したら、八塚さんのことを紹介してくれたのだ。
よくよく話してみると、八塚さんは知り合いのお孫さんということがわかり、狭いものだと笑い、早速伺ってみることにした。そして、いよココロザシ大学のパンフレットを見つけるに至ったのである。
帰宅したあと、早速ホームページで授業をチェックしてみると、「イノシシの解体」とあるではないか。これは行かねば・・・と、そのまま学生登録をした。もともと知ることに貪欲で、好奇心が止まらない性格である。この授業は非常に魅力的だあった。同じ魚でも捌き方が数種類あるように、イノシシにも色々あるに違いない。憶えておいて損はないはずだと、喜び勇んで登録した。
当日は返り血が掛かってもいい服で軍手も用意していたが、ライトな感じでというのでそこは少し残念だった。しかし、参加者の方々をみたら猟師はいないようであったので、納得した。それでも得た知識は本当に良いものだった。自らの捌き方と全く違うので、興味津々でメモをとることとなった。
また、参加された方の中には家族が鍛冶屋を営んでいた方がいたり、県内のパン屋の話など色々なトークを楽しむこともでき、大変有意義なものとなった。
帰宅後、食事を提供いただいた松屋旅館さんのことを家族に話したら、祖父が女将と同級生だということを聞かされ、これまた狭いものだと驚いた。知っていれば挨拶のひとつもできたのだが。
知識の共有や人とのつながりといったいよココロザシ大学の目指すところを実感することができ、大変有意義な一日だった。
(報告=小島潤一朗)