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今回、いよココロザシ大学を知るきっかけとなったのは、先生の側で参加している八塚奈穂子さんのお店に行った時のことだった。知り合った皮細工師に、自分が刀鍛冶の傍ら彫金や七宝もしていることを話したら、八塚さんのことを紹介してくれたのだ。

よくよく話してみると、八塚さんは知り合いのお孫さんということがわかり、狭いものだと笑い、早速伺ってみることにした。そして、いよココロザシ大学のパンフレットを見つけるに至ったのである。

帰宅したあと、早速ホームページで授業をチェックしてみると、「イノシシの解体」とあるではないか。これは行かねば・・・と、そのまま学生登録をした。もともと知ることに貪欲で、好奇心が止まらない性格である。この授業は非常に魅力的だあった。同じ魚でも捌き方が数種類あるように、イノシシにも色々あるに違いない。憶えておいて損はないはずだと、喜び勇んで登録した。

当日は返り血が掛かってもいい服で軍手も用意していたが、ライトな感じでというのでそこは少し残念だった。しかし、参加者の方々をみたら猟師はいないようであったので、納得した。それでも得た知識は本当に良いものだった。自らの捌き方と全く違うので、興味津々でメモをとることとなった。

また、参加された方の中には家族が鍛冶屋を営んでいた方がいたり、県内のパン屋の話など色々なトークを楽しむこともでき、大変有意義なものとなった。

帰宅後、食事を提供いただいた松屋旅館さんのことを家族に話したら、祖父が女将と同級生だということを聞かされ、これまた狭いものだと驚いた。知っていれば挨拶のひとつもできたのだが。

知識の共有や人とのつながりといったいよココロザシ大学の目指すところを実感することができ、大変有意義な一日だった。
(報告=小島潤一朗)

 



 

西予でジビエ・シルブプレ! 〜イノシシ解体新書編〜
開催日:2013年3月2日10時30分
  • 受付期間:2013年1月28日 9時 〜 2013年2月25日 12時
  • 定員:20名
  • 参加対象:どなたでも参加できます
  • 授業料:無料 
  • 準備物:なし
  • この授業は、第2部「ジビエ料理編」を設けていますので、そちらへもぜひご参加ください。
    また、ご参加は車でお願いいたします。午前中の授業が終わったあと、それぞれの車で野村町「ししの里せいよ」から、宇和町の会場「松屋旅館」へ移動(約20分)します。

イノシシ、シカ、野ウサギ、カモなど、
「食用として捕獲する野生の獣や鳥」のことをフランスでは「ジビエ」といい、
脂がのってくる冬になると、レストランで「ジビエ料理」を
食べるのを楽しみにしているファンがたくさんいます。

こうした野生の獣や鳥たちは、日本でも古くから身近な食糧として狩猟され、
里山の冬の味覚として楽しまれていました。
なかでも、イノシシは紅と白の鮮やかな肉の色から牡丹の花にたとえて「ボタン」、
また海のクジラにたとえて「山クジラ」とも呼ばれ、
美味しい貴重な食糧として親しまれてきました。

この授業では、「ボタン」「山クジラ」と呼ばれてきたイノシシ肉について学びます。
先生は、西予市野村町の「ししの里 せいよ」で
イノシシ肉の精肉加工に携わっている舟本健さん。
「くさい!!というイメージの強いイノシシ肉ですが、
きちんと処理をすると臭いは全くなく、豚肉よりもおいしいくらいですよ」と言います。

舟本さんのイノシシ肉は地元ばかりでなく、全国の飲食店から注文が相次いでいます。
また、舟本さんは捕獲された子イノシシ(うり坊)を育てる畜養もしていて、
イノシシのことなら大抵のことは知っています。

当日は、イノシシの骨格と脂身・肉の関係、
また肩ロース、ロース、ヒレ、モモ、バラなど各部位の構造などを知るため、
実際の精肉成形の方法を見学させていただき、
自然が与えてくれる恵みが私たちの食卓に上ってくるまでを学びます。

なお、午後は西予市宇和町の旅館に場を移して、実際に料理をいただきながら
イノシシ肉の特徴とそれに応じた料理法について学ぶ授業
「西予でジビエ・シルブプレ! 〜イノシシ料理編〜」を行いますので、
こちらにもぜひご参加ください。

【授業の流れ】
10:20〜 集合
10:30〜 イノシシ肉の特徴
10:40〜 イノシシ肉の部位ごとの成形見学
11:30〜 質問、感想会
12:00 終了予定

この授業の開催は終了しました。

先生:舟本健
西予市獣肉加工施設「ししの里 せいよ」施設長
若い時分、イノシシ料理に関心を持ち愛知で修行。その後もジビエ料理への想いが強く、国内およびヨーロッパで研修。地元西予市野村に西予市獣肉加工施設「ししの里 せいよ」が開設されるにあたり初代施設長。食品フェアー、地域おこしフェアー等へも積極的に参加。付き合い方でイノシシは迷惑者にも自然が与えてくれる大切な恵みにもなる、が持論。9人の子供も育てる明るい元気者です。

コーディネーター:山田一茂
授業コーディネーター(WONDEREHIME)
終のすみかを郷里内子町に決め、45年ぶりに愛媛にUターン。 農水省の農業研究所に勤務していました。 茨城県のつくば市で、3.11に遭遇。 以来、企業が取り組んでいるBCPをもじって、地域社会(集落)CPに関心を持っています。

コーディネーター:宮本幹江
授業コーディネーター(WONDER EHIME)
大洲の山の中で生まれ育ち、東京で30年ほど編集の仕事をしたあと、2010年5月に再び大洲の実家へ。東京では編集の仕事を地域づくりに活かす活動をしていましたが、愛媛(四国)でも同様のことをしたいと考えています!

今回の教室:西予市獣肉加工施設「ししの里 せいよ」
住所:愛媛県西予市野村町阿下8-136-2
TEL:0894-72-1056
行き方アクセス:車でいらしてください。