第1回目が雨で中止になったため、2回目で初めての初めてのバードウォッチングは、日本野鳥の会愛媛代表の山本貴仁先生を講師にお迎えし、玉川町総合運動公園の万葉の森辺りで行われた。
折りしも前々日の雪のため急遽場所の変更があったにもかかわらず、午前19名、午後13名の大人がワクワクしながらの参加。 各自持参の双眼鏡、先生の高感度の望遠鏡で何が見えるか、いざ出発!
先ず見えたのが遊具のロープに止まっていたジョウビタキ。シベリアからやって来る冬鳥で、オレンジのおなかが目にも鮮やか。ジョウは白髪のおじいさんの意味があり、オスの頭は銀色でまさしく白髪の様だ。百の舌と書くモズは木のてっぺんに止まっている。スズメくらいの大きさでかなり離れているが、先生の立派な望遠鏡だと愛くるしい顔がはっきりと見える。首を盛んに振ってあたりを見渡し、目もキョロキョロとおどけている。赤茶色の頭やほっぺ、おなかからするとやはりオスらしい。はるか彼方の空を見上げると大きく羽を広げ風に乗ってるのはノスリ。夏は北のほうにいるが、秋、冬になると玉川でも観察できる。羽を広げると最大で140cm位にもなり、高いところから獲物に狙いを定めて急降下する。
このほかにも、2時間ほどでウグイス、ウソ、コゲラ、マヒワ、ハクセキレイなど15種ほどの野鳥を観察できた。愛媛には300種ほどの野鳥がいて、内100〜200種は玉川で見ることか出来るらしい。と言うことは、制覇するにはあと12.3回はバードウォッチングを開催できる(笑)鳥の事以外でも、山本先生は自然の達人とあって掘り返された土を見て、イノシシがいつごろ通ったか、とか落葉した胡桃(クルミ)の葉っぱの付け根がサルの顔に似てるとか柏の葉っぱは枯れていても秋に落葉せずに、春新芽の芽吹くのを確認してから落ちるので縁起を担いで端午の節句の柏餅はこの葉っぱで包むとか木の根っこに穴があいていれば、それはカミキリムシの幼虫がいるとか・・・どんな小さなことも、な〜るほどと思わせてくれる。 いつもどっぷりとこの自然につかりきってる私達は、その有難さや素晴らしさに気づいていないが、野鳥一つとってみても、凄いところだと再認識。
しかし最近はこの神の手による大自然が人の手によって少しづつ破壊されているのは承知のこと。今私達が楽しんでいる素晴らしい玉川町を、大きく言えば地球を守っていくのは大人に課せられた義務だと、つくづく感じた1日でした。