4月14日(日)の午後、松野町の「おさかな館」で採集の仕事体験の授業が行われました。参加者は松野町西小学校の5年生3人と、親子連れ、それに私の6人。まず会議室で、津村館長のお話とココロザシ大学の生物多様性の解説のあと、今日の採集の要領を担当の恩田さんから伺いました。
採集体験は15:00からということで、それまでは「おさかな館」のバックヤード探検です。ピラルクというアマゾンの巨大淡水魚へのエサやりは、なかなか迫力がありました。
15:00に全員集合して、「おさかな館」の近くを流れる広見川(愛媛県の川だけれど四万十川の支流です)で採集体験です。まず「ハヤ瓶」を使ってのハヤの採集。瓶には蚕の「さなぎ粉」を入れて、臭いで彼らをおびき寄せる作戦です。少し深いところに仕掛けるので、これは恩田さんが胴長を履いて設置しました。
ハヤが瓶にかかるまで、みんなは釣りでハヤを採集するのに挑戦です。釣竿に仕掛けを整え、いざ釣るのですが、なかなかかかりません。川の流れの中ほどでは、大きなコイが水面に顔を出したりしています。コーディネーターの宮本さんも加わっていましたが、突然の大きな引きにあわてて釣竿を跳ね上げたら、針を持って行かれました。大きなコイだったのです。つり落とした魚は、ほんとうに大きかった(笑)!
でも、あたりはこれだけ。そこで、網で小魚を捕ることに。子どもたちはすごいです。半ズボンで川の中ほどまで入り、ヌマチチブが7尾とヨシノボリが1尾、若干の水生昆虫を捕獲しました。仕掛けておいた「ハヤ瓶」は、うろうろしていたコイが片っ端からひっくり返してしまって、採集成果はゼロでした。それでも、子どもたちも満足していたようです。
最後に室内で、「いまの時期の川のさかなは、素手でさわってはだめ。低い水温で暮らしている彼らはヤケドしてしまう」との説明を受け、びっくりしながらも納得しました。生き物はやはり、それぞれの環境で、その環境になじんで生きていることを、改めて思い知らされました。
ちなみに今日の「収獲」は、しばらく水槽で養生してから「おさかな館」に展示されることになりました。子どもたちの努力は、うれしい成果になりました。
(報告=むっしゅ)