旅行を兼ねた日本各地の水族館めぐりが趣味なのですが、「いつか水族館の裏側を見てみたい!」と思っていたことから、大人ひとりにもかかわらず思い切って参加を決意しました。
地元の小学生やご家族の方々が出席されており、簡単な自己紹介を済ませた一行は、通常コースとして当館が企画している楽屋裏(バックヤード)ツアーへ。
世界最大級の淡水魚ピラルクを足元に見降ろしながらの餌やりは、なかなかのスリル感! カワウソの仲間であるコツメカワウソに、顆粒状の餌をコップに入れて近づけると、器用な手つきで食べてくれます。
これまで水族館に行っても、ガラス越しにただ眺めるだけだった生き物たち・・・。餌やりを通じて間近に接することで、彼らときちんと向き合い、その生命をよりリアルに感じ取れた。そんな気持ちになりました。
授業後半はいよいよ「飼育」の仕事現場へ! 水槽の水をきれいに維持するための「ろ過装置」を見ながらその原理を学んだり、底砂に溜まった汚れを掃除する様を実際に見学しました。
水槽の底砂の掃除には、灯油ポンプとペットボトルを組み合わせた手製の器具を使用されており、意外にも身近なものが使用されているのですね。気が付けば3時間の授業もあっという間に過ぎてしまいました。
授業を通して、我々はじつに多様な生物に囲まれて暮らしていることを再認識するとともに、そうした気付きを与えてくれるのが「水族館」の意義ではないかと強く感じました。
虹の森公園 おさかな館の皆様、そしてコーディネーターの宮本様・土井様、このたびはどうもありがとうございました。
(報告=秋元裕貴)