『四国西予ジオパーク応援隊』に参加して(午前の部、午後の部)
参加するきっかけになったのは、1月27日に行われた宇和運動公園探鳥会で会員さんが、「高知県津野町にある風の里公園(風車)に渡り鳥が来ていますよ」ということで(授業コーディネータの二宮麻耶さんと全く同じ)自然大好き!お出かけ大好き!のわたしにとって早く見たい!会いたい!と思い2月3日(晴天)足をはこぶことに・・・・。
津野町道の駅『布施ケ坂』から車で走らせること1時間。山頂で目にしたものは渡り鳥ではなく、鳥が羽を広げたように見えることから名付けられた日本屈指の石灰岩鉱山『鳥形山』でした。上部秩父古生層に属する厚さ300〜500mの石灰岩層で、山頂から階段式採掘された切り口は白く、露天掘り日本一の産出量を誇るとあって、その景色には圧倒されました。
そこで今回の授業で山に囲まれた石灰岩ではで視られない明浜の海岸に面している石灰岩に注目することに…。
2月16日当日(カン、カン、カン・・・)集合場所の駐車場に遅れること5分。車から降りるなり浜辺から聞こえる音は!?!?!? 海に沈んでいた石灰岩を引き上げ金槌で割る音でした。化石の発掘かと思いきや何と出てくるわ『うど貝』。ここ、明浜の高山は石灰を切り出す基地になっていたため海岸に石灰岩が多く、そこにうど貝が体内から出てくる酸で石灰岩を溶かしながら自生しているとか。お昼の食事にうど貝の味噌汁と酒蒸しを美味しく頂きました。
自然の恵みに感謝です。
午後の授業は、貝ではなく『鯛』を右手に抱えながら座りこんでいる『かっぱの狛犬』が若宮神社の境内に・・・かっぱと言えば「かっぱ伝説」で有名な岩手県遠野市であるが、遠野市常堅寺のかっぱの狛犬よりも明浜の狛犬のほうが人間らしさから言うと日本一だとか・・・なるほど愛くるしい姿は、納得です。(遠野は、かわがっぱで、明浜はうみがっぱだとか・・・)
先日は雨だったせいか、地図に載っていな『蛇滝』が岩肌から姿を現し拝むことができ、今年の干支、巳年のパワーを頂きました。狩浜地区では、珍しい石灰岩の段々畑(白)にミカンの木(緑)、根締めには菜の花(黄)が咲きほこり、山頂から麓の方へ波打つ姿は絶景でした。白、緑、黄、そして空の青と思わず歓声が…
今回の授業では、行くことが出来ませんでしたが、県指定天然記念物『客人神社のアコウ』や日本全国に存在する鯨塚の中でも四面ガラスで覆われ屋根付きである『碆ノ手の鯨塚』は、神戸市の鯨研究家である進藤直作先生曰く、「これほど手厚く供養されている鯨は、全国のどこにも見当たらない」とその著書[鯨の文化史]に特筆されているとか(西予市の文化財より)。
とにかく明浜町には、民俗文化財や無形文化財そして天然記念物が多くまだまだパワーを秘めた町でした。
今日一日、すてきな人達と出会い、学び、語り合い。『鳥形山』が結びつけてくれた”縁”を大切にし、2月10日『大洲わくわく自然観察会』に参加されて私にココロザシ大学のチラシ「2月の授業」を配って下さった宮本幹江先生、この1枚が無いとこの会を知らないまま過ごしてしまいました。・・・ それから山田一茂先生ほかみなさんに感謝致します。
ありがとうございました。
【自然大好き! お出かけ大好き! 出会い大好き! Y.Tより】