「日本野鳥の会愛媛と石手川ダムバードウォッチング」に参加しました。探鳥会の授業への参加は今回で二回目になります。
やや肌寒いものの柔らかな日差しの降り注ぐダム湖の湖面には百羽前後のオシドリの群れが、ゆったりと浮かんでいました。よく“オシドリ夫婦”と言いますが、ほんとうはオシドリのオスは毎年メスを変えるのだそうです。
前回の時も感心したのですが、野鳥の会の皆さんは鳥のさえずりを聞いただけで、それが何の鳥か区別がつきます。また木の葉がカサッと揺れただけで、そこに鳥の姿を発見します。指を差されても私には全く見えません。とにかく目が良いのには驚かされます。さらに野鳥の種類から雌雄まで正確に識別でき、おまけにその鳥の特徴やおもしろいエピソードまで詳しくご存じなのです。それほど野鳥がお好きなんですね。鳥のお話をするときは目がキラキラと輝いて見えます。
ダム湖周辺から湧ヶ淵公園をゆったりと歩き進みながら、ノスリ、カワガラス、ハクセキレイ、アオジ、キクイタダキ、ヤマガラなどなどを観察しました。
この日は最後まで計五時間参加し続けたのですが、あっという間でした。それでいてバードウォッチングは、日常生活では考えられないほどの、ゆったりとした時の流れ方をします。まさに「花鳥風月」という言葉がぴったり。見失っていた大切なものを思い出す貴重なひとときとなりました。
何といってもうれしかったのは、最初に参加した時に、肉眼で見える対象物を、双眼鏡で捉えることが難しく、なかなか野鳥を見ることができなかったのが、今回はずいぶん慣れて、すぐに捉えられるようになったことです。
これまでは町なかにスズメとカラスしかいないと思っていた私ですが、少しずつ野鳥の名前を覚えていきたいと思いました。同時にかわいらしい小鳥たちのためにも、彼らの住む環境を守っていかなければならないと心から思うのでした。
【授業報告:チルチルミチル】