はじめに、コーズ・アクションの菅さんを講師に迎えファンドレイジングという普段あまり聞きなれない言葉についてお話いただきました。ファンドレイジングとは「民間の非営利団体が活動のための資金を個人、法人、政府などから集める行為の総称」ということで、活動のために必要となる資金を得る方法として業務委託などによる収入、寄付、会費、助成金、補助金などがあるそうです。
その後、日本の寄付についての歴史や寄付の市場、英米との比較、寄付者との関係づくりや自団体の分析方法など、ファイドレイジングの考え方や手法について詳しく解説していただきました。日本と英米での寄付市場の比較では英米の個人の寄付の割合が90%を超えているのに対し日本では52.5%と文化や歴史的な背景からか個人の寄付に対する意識の違いなどを感じました。
また、寄付のユニークな事例として、商品を購入すれば自動的に寄付されるもの、付加価値のあるもの、廃棄するものを集めて活用する寄付、ITを活かした寄付の仕組みや個人でも取り組みによっては寄付を受けることができるサイトの紹介。さらに、ビフォーアフターを見せる・共感メッセージ・数字の活用、と寄付の集まりやすい手法など、これまでよく分からなかった寄付の仕組みやファンドレイジングの考え方や手法について具体的に詳しく教えていただき、今までは漠然としていた寄付に対する考え方をより深く理解することができ、自団体でも寄付を頂けるよう取り組んでみようと思いました。
最後に、講師の先生、いよココロザシ大学の皆さん、ありがとうございました。
【授業報告 高橋 健二】