「四国西予ジオパーク」北部宇和海エリア〜三瓶〜 【午前・午後】
石灰岩地帯に続いて、今回は三瓶湾ジオサイトの自然や生物を観察し、人々の暮らしを訪ねました。
午前中は、資料とスライドを使った三瓶湾ジオサイトのお勉強。四国には東から西に向かって、瀬戸内海側から・・・という地層が横たわっています。午後見学することになっている須崎海岸は、なんと西予市を流れる黒瀬川の名前がつけられた黒瀬川構造体!の一部だそうです。火山灰が固まって出来た「凝灰岩」で、ナント4億5千年前!のシルル紀の地層だそうで、これより古い地層は茨城県の日立で発見されているだけだそうです。
漁業では、東京の築地でオクチ(?)鯵!のブランドで取引されている三瓶湾周辺の根付きの鯵を学びました。回遊しない鯵がいることも初めて知りましたが、1本釣りで浜揚げした時生きている鯵だけがオクチ(?)鯵になると聞き、漁師さんご苦労さま、鯵さん貴重!・・・・。
座学の後は屋形船で昼食を取りながら、須崎海岸を海から見学。元は水平だった凝灰岩の地層が、地殻変動で垂直!に立っている、海から間近に見ると壮観でその景色に圧倒されました。説明はそっちのけで、ジオが、波がジオを!パシャ、パシャ・・・、シャターを押し続けました。昼食で出して頂いたオクチ鯵の刺身は絶品でした。
海から見学した後、陸上から282段の階段を下りて遊歩道を歩き、垂直に立った須崎海岸の岸壁の見学では、高橋先生や水本先生、松井先生も一緒で海辺の植物や石のことを教わりました。風雪に浸食されたジオに名前もつけて、みんなでジオのメッセージを感じましょう。
一日、素晴らしい自然と恵みとに出会い、学び合うことができました。参加者のみなさんに感謝致します。ありがとうございました。
【ジオパークバンザイより】