私は愛媛に来て3年目ですが、愛媛の歴史・文化についてはほとんど知りませんでした。そんな中、Webサイトで今回のボランティアチャレンジのことを知り、少しでも愛媛について知ることが出来たらと思い参加しました。
お遍路についてほとんど知識のない中での参加で、初めて知ることや発見がたくさんありました。
中でも一番印象に残ったのは、先生が教えてくださった四国遍路の始まりと言われる衛門三郎の逸話です。お遍路が始まったきっかけと言われ、また、石手寺の由来ともなったお話ですが、これを知っているのと知らないのとでは、お寺の面白さも半減してしまうのではないかと思うほど、大変興味深いお話でした。
当日は雨にも関わらず、多くの人が参拝に来ていました。日本独特の文化、人情のあるお遍路がどれだけ必要とされているかを知りました。しかし同時に、遍路道の清掃をする中で、ごみがいくつも落ちているのが目にとまりました。タバコの吸殻が最も多かったです。素敵な四国のお遍路文化も、ごみが落ちていることによって、台無しになってしまうと思いました。
3時間で8キロ歩いたということでしたが、時間が経つのがあっという間と感じるくらい興味が湧くお話ばかりで、楽しい散策でした。まだまだ知らないことばかりなので、今回の散策を機に、これからもっと学びを深めて、1000年以上続く四国の“おもてなし”ならぬ“おせったい”の文化を、多くの人に広めていけたらと思います。
今回お世話になった「四国へんろ道文化」世界遺産の会の先生お二人と、イベントをサポートしてくださった、いよココロザシ大学の方々に、とても感謝しています。ありがとうございました。
【授業報告 SY】
大学入学を機に松山に来て3年半、四国を代表する「お遍路」について何も知らないなと思ったことが、今回この授業に参加するきっかけでした。
集合場所は第四十九番の浄土寺で、早朝の少し冷たい空気と、しとしと降る雨がお寺の神聖さをより一層際立たせていました。朝早いにも関わらず、他の参拝者の方々も多くお参りしており、お遍路さんは今もなにか人の心に響くものをもっているのだなと感じました。
浄土寺をはじめ、各お寺や歴史的史跡では、先生方がその建物の由来や歴史などを分かりやすく教えてくださり、なにもかも初めて知ることばかりで、すべてが新鮮でした。お参りの仕方から、その地に伝わる伝説など本当に様々なことを学ぶことができました。
また、歩く傍らゴミ拾いをし、遍路道の清掃を行いました。始める前はそんなにゴミは落ちていないだろうと思っていたのですが、実際歩いてみるとたばこの吸い殻をはじめ、空き缶やペットボトルなど意外と多くのものが落ちていました。この四国八十八か所の遍路道を世界遺産に認定してもらおうと活動している話を聞きましたが、このままでは認定は難しいだろうと思います。
お遍路というものがどんなものか、どのような歴史を持っているのか、多くの人は良く知りません。特に県外から来た大学生等は私と同じように、松山に国宝の仁王門があることや、重要文化財である本堂、塔があることさえ知りません。今回参加してみて、これらのことを知らないとはなんてもったいないことだったんだろうと感じました。
来年は四国八十八か所ご開創1200年を迎えるそうです。松山に住んでいる方には、自分たちの住んでいる土地には、こんな素晴らしい文化・歴史があることをぜひ知ってもらいたいと思います。それによって世界遺産認定への道もひらかれていくのではないでしょうか。私も今回得たものを、広く伝えていきたいと思います。
このような経験をさせて下さった先生方、スタッフ・参加者のみなさん、ありがとうございました。
【授業報告 角本 佳】