「もっと写真がうまくなりたい!」、「ココロを写すってどういうこと?」そんな思いを胸に参加した皆さんとともに、「ココロを写す写真術」が開催されました。会場は、道後温泉駅からすぐ近くのレグレットカフェ。趣のある中にも懐かしさを感じさせる和の空間です。
講師は一楽さん。ご自身が撮影した写真をもとに、「空間の使い方」、「光の捕まえ方」、「自分がどう撮りたいのか」など、そのポイントを語っていただきました。
「ココロには、撮られるものと撮る者のココロがある」
「光と影のどちらをメインにするのかを決める」
「見せたいものを真ん中から少し外すだけで、いつもの写真と変わる」
「いつもと見方を変えてみる」
「自分の気持ちの良い写真が正解」
心に響いた言葉はどれも、シャッターを切る前に振り返りたいと思うものばかりでした。また、「適当な気持ちでシャッターを切ったことはない」というお話から、プロとして一枚一枚に込める思いが伝わってきました。
そんなお話を聞いた後に撮影会が始まり、参加者一同、新たなチャレンジです。最後に、今のココロを写した写真一枚を選んで投影会となり、一楽さんの講評を伺いました。一杯の珈琲、窓辺の風景や照明の陰影……、同じ時間と空間で撮影したはずですが、皆さんの感じ方や捉え方は様々。同じものは一つもなく、そこからも新たな発見がありました。
自分のココロ、切り取られるその瞬間、そうしたものが一枚に凝縮される写真。一枚一枚がどれも奇跡のように感じる、そんな写真の魅力の深みを感じた一日でした。
【授業報告:新居田 真美】